第12回 (2018年1月)

 「DMが目的に叶っていないのでは?」

   と、学生の作品展のDMに関していつも感じることです。DMは「会場に出向いてみよう」との気持ちをうながす目的で送るものです。今回のDMも化粧品案内のようで、「ああ!勘違いDM」でした。

 さて、会期が15(月)~19(金)の5日間、最終日18時から搬出とか。…ン?そうすると、火曜休みで土日なしの実質3日半? 来場者の都合軽視、理解に苦しむ中途半端な日程ですね。しかしながら、兵隊5名のFINAL展だから仕方がないか… 

 

 <会場はHUG>

 私は目的方向にたどり着くことを苦手とする人間です。さすがに最近はへっちゃらになりましたが、大通りからわずかの距離にある、このHUGの建物にも当初は行きつけないことが幾度もありましたヨ。

 D絵画研究室展としては、HUGの使用は初めてです。今年の1月は全国的に猛烈な寒波。しかし、初日の15(月)は、気温2度の小雨まじりの、寒いのか暖かいのか晴れなのか雨なのか、なんだか分からない天気でした。

 

 

 <入り口の絵が代わってました>

「舩岳先生と大西先生の二人が頑張って描いてくれたからHUGの入り口の絵がステキになりましたよ。」と、伊藤先生から聞いていました。

 ところで舩岳・大西のお二人は、どちらかといえば、いや明らかなヘタウマタイプです。近寄って見るとすごく雑でもあるのですが、遠目に見れば程良い崩れ加減です。

 ◆舩岳  舩岳紘行展 - 北海道教育大学PDF  

 ◆大西  http://www.yoonishi.net/(音が出ます)

 

 

 

  <展示の高さが…>

 HUGの会場は決して広くは無いのですが、今回はとても広々と感じられます。

 ひと目見て感じたことは、展示位置が高すぎるってこと。展示の際にホッテおくと、どういうわけか学生は必ず「高目」位置に吊るしてしまいます。

 「低目に展示しなさいヨ」って、事前にひと言いわなかったことを後悔しました。

 

 

 

 <4年生の二人の作品>

これは卒業制作です。

制作には長い時間がかかりました。5月ごろからプランニングを始め、夏ころに本制作をスタートし12月末まで延々と。

 毎週、進行状況の報告をうけて次週までの計画を立てての繰り返し。毎年のことですが、学生は、指導の気を抜くと夏でも秋でも「冬眠」してしいます

 

「ボードゲームを作ることが大好きです…」

 U君が、1年生後半のころ、そう言って見せてくれたのが、写真左の「どんぐりゲーム」でした。「おおっ、ここまで市販品のような見事な出来栄えなら、今後が楽しみだね…」あれから約3年、その期待は…

 4年生の9月になったころ、U君は当初の制作熱もすっかり冷めたらしく「ボクはゲームづくりはあんまり面白くない…」とか言い出してしまったのです。減衰した意欲を振り絞り、やっとのことで出来上がったのが画面右「農園ゲーム」でした。

<二人の3年生の作品>

 今年の3年生は、実は3人いるのですが、事情あって活動中は二人だけです。

 「研究室展を今年もやります ッ」そう言って来た2人に対して「大丈夫?この人数でやれるの?」と疑義を投げかけたところ「ハイっ、大丈夫です ヨ」即座に、オプチミストの一人が答えました。

 「そう?… 君たち二人だけが頼りだから頑張ってね」しかし、私の本音は、「キャンセルも有りうるな」でした。

 

 

 <私新聞>

 「スペースが余ったら、これを貼れば…」

そう言って渡しておいたのがこれ。

 これは、illustrator演習の課題のひとつで、個人別記事で構成した1枚ものの「私新聞」です。手元に残っているデータ数件を拡大できるようにしました

(下記写真をクリック)

 

 ところで、多少暴露気味のコメントでしたが、学生たちの昨年の作品と比較してみると、なんとマア、随分と進歩していることが伺えます。私のコメントが辛口なのは、学生への期待が大きすぎるからなのでしょうね。そういうことにして、THE ENDと致しましょう。

 左は、私が会場へ出向いた時にいた二人の4年生。

 卒業まであとわずかです。